コミュニケーション | 頭の整理と思考のトレーニング

コミュニケーション

「○○について、今日までに報告してくれって言いましたよね。」
「今日までなんて聞いてません。まだ報告書の作成途中です。」
「今日までだと言ったでしょう!大至急まとめて明日報告して下さい!」

似たような会話を身近で耳にしていませんか?


マネージャーや経営者が部下に対して話・指示をする時だけに限らず、自分が担当する業務やプロジェクト等々のマネージメントを行うといった際にも、誰かに何かをしてもらう(させる)ためのコミュニケーションというものは存在します。

マネージメントを行う上でのコミュニケーションという観点で考えた場合、“言った・言わない”の議論は存在しないと私は思っています。“言った”と言っている方(自分)の力不足・努力不足です。

当たり前だと思った方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、こんなフレーズも良く耳にしませんか?

「どうしてアイツは俺の(私の)言う事をいつも聞いてないんだ!」
「何回言ったら分かるんだ?」
「俺が(私が)言っていることの半分も分かってない!」

誰かに何かをしてもらおう(させよう)とした時、発言権(発案権)は当然話し手にありますが、「決定権」は聞き手にあります。
マネージメントにおけるコミュニケーションの原則だと思っています。

発言(発案)された内容を、理解し行動するかどうかは聞き手が決めることです。○○を提出しなさい、○○を実行しなさい、○○を目標に取組みなさい、という声は耳に聞こえていても、それを実行するかどうかは聞き手の決断がなければ為されません。

聞き手に対して“実行する”という決断をしてもらえるように“伝える”ことができて、初めてコミュニケーションが成立します。“良い決断”を聞き手にしてもらえるように、伝える努力が必要です。

「分からない相手がアホなのだ」というはありません。伝えるための努力不足・力不足です。よく言う「2分の1の減衰」といった考え方は、「2分の1しか伝えることができない力量」であると思って伝えるための倍の努力と工夫をしなければいけないと思うのです。


貴方は「伝える」努力をしていますか?
貴方は「伝わる」努力をしていますか?