儲かる会社のつくり方 | 頭の整理と思考のトレーニング

儲かる会社のつくり方

「私のようなものの講演を聴きにくる暇があったら、本をいっぱい
 読んだほうが良いですよ。これから私が話すことも、全て私の本に
 書いてあります。本の方が時間を有効に活用できますからね。」


昨日、今話題のライブドア社長、堀江貴文氏の講演を聴講させて頂きました。出だしから堀江氏らしい滑り出しです。かなり近くで拝見致しましたが、TVで見た感じそのままの印象と語り口調でした。

演題もまさしく著書と同タイトルですが、ご本人の口からお話をお聞きすると、どのポイントを最も重要視されているのかが良く分かります。

「資金繰り」

これが堀江氏の経営の要諦のようです。
「キャッシュフロー」ということですね。

・資金繰りをしっかりしていれば、会社がつぶれることはない。
・早くお金が入ってきて、遅くお金が出て行く仕組みを造ることが大切。
・PSやBL上で利益が出ていても資金繰りが悪ければ黒字倒産もある。
・資金繰りは、案外忘れてしまいがちなことだが、どれだけ大きな企業に
 なろうとも最も大切なこと。

営業キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、トータルでのフリーキャッシュフローについて、簡単な数値例を挙げながらお話をされました。

財務に関する豊富な知識を感じさせる講演でした。またこれだけご活躍されている訳ですから当然なのですが、とても頭の切れる方だと思いました。

下記は、その他に言及されたことに関するメモです。

・仕入の必要がないビジネスが良い
・粗利益の高いものを扱うと良い
・「やりたいこと」「好きなこと」≠儲かる商売
・前受金の取れるサービスは良い(年会費等)
・貯蓄より投資。特に、高齢者層が若者に投資しなければならない。
・起業にはリスクはあるが、例え失敗してもゼロ以下にはならない。
 (命を取られる訳ではないし、生活できなくなるわけではない。)
・所謂「会社員」に収まらず、夢を持ってドンドン起業しよう!


当たり前のように聞こえることも多いのですが、当たり前のことを「実行する」ことはとても難しい。また今回は、起業を志す方を対象の中心とした講演会でしたが、会社員である私にとっても十二分に参考と刺激になるお話でした。

会社経営に想いを馳せる、事業運営に置き換えて考える、事業マネージメントにあたる際の財務知識の重要性再認識といったところでしょうか。


直筆サイン入りの著書を頂きまして誠に有り難うございました。
堀江氏の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。