連続と非連続 | 頭の整理と思考のトレーニング

連続と非連続

トラックバック:人との出会い、不連続な成長が作るキャリアパス
CNET Japan Blog:ゲストブログ(株式会社はてな:伊藤 直也氏)

株式会社はてなの伊藤氏寄稿文の中で、「連続的な成長と、不連続な成長」という項目があり、下記のように記されています。(以下抜粋)

 毎日職場で出会う先輩、同僚との交流の中で得るものがないのかというとそんなことはありません。彼らとの交流の中で磨かれていく価値観というのは、自分がもともと持っている価値観です。余計な部分をそぎ落とし、それを確信と変えていく、つまりはブラッシュアップです。これの成長具合は、グラフの線ように連続的な成長でしょう。
 一方、大きな企業に所属していた私が、ベンチャー企業で活躍する彼らに出会ったときの価値観の揺れ動きというのは、そこに大きな塊がぶつかり衝撃を与えたような揺れ具合でした。これはまさに、不連続な成長だったのだと思います。


連続、不連続というWordを目にして、数年前に読んだSONYの出井伸之会長著「ONとOFF」という書籍の中の一節を思い出しました。「ビジネスの連続、そして非連続」という章にて、下記のような記述があります。
(以下抜粋)

SONYのビジネスには、連続線上で考えていける部分と技術革新などで起こる非連続の部分とが共存しています。連続線上で考える部分では、過去の「負」を改善することも含めもっとスピードアップしなければなりませんし、後者については次の「波」をどう探すか、その2つを同時に考えていく必要がある。競争戦略と成長戦略という言い方もできるでしょう。

企業の成長も、人の成長も、過去からの取組みや関わりの中で、1つずつ着実に進んでいく「連続的な成長」と、技術革新や新しい人との出会いといったイノベーションによって、ある種飛躍的に伸びる「非連続的な成長」とがあるという点においては同じだということなのでしょう。

自分とは違った環境の中で働く人や違った価値観を持っている人との出会いというのは、その人との接点が長い短いに関わらず、ある意味刺激的なものだと思います。企業においても同様で、技術革新というイノベーションのみならず、異なる業種業界の企業とのアライアンス等も非連続的な成長をもたらす1つのきっかけ足りうるのでしょう。

非連続的成長≒飛躍的成長とすれば、飛躍的な成長を遂げるためには、自ら進んでそういった出会いを求めていく必要があるのは言うまでも無く、一時流行した(今も?)異業種交流会といったものは、まさにそういった出会いを求めて参加するのでしょうね。


ある意味、私がブログを書き始めたきっかけも、ブログという日常とは違う世界に足を踏み出すことで、自分自身に新しい刺激を与えて何かしら非連続的な成長を遂げたいという願望であったのかもしれません。

ブログ記事の掲載は不定期で「非連続的」ですが、ブログそのものの運営は「連続的」にいきたいと思っております(苦笑)。