2004年10大ニュース | 頭の整理と思考のトレーニング

2004年10大ニュース

日経BPに「読者が選ぶ2004年10大注目記事ランキング」が掲載されました。10位までを転記しますと、下記の通りです。

1.ライブドアには重すぎた「プロ野球参入」の扉
2.新潟県中越地震:震災時に防災無線が使われなかった本当の理由
3.西武グループに解体の危機、膨大な含み益も枯渇へ
4.成果主義によって職場の士気低下、うつにも
5.「温暖化で日本の猛暑と豪雨は激化」、地球シミュレータで見通し計算
6.薄型大画面テレビ界に「大型新人」、SEDパネル商品化へ
7.アジアカップに見る日中関係の軋轢
8.台風ラッシュでも損保安泰の理由、火災保険還元率は宝くじ以下
9.9割超の人が「“ニート”は社会的に大きな影響」と認識、NRI調査
10.サムスンの“実力”を見誤るな

CNET Japanでも「SEが選ぶ2004年10大ニュース」とやらがあるのですが、そちらでも1位は「楽天のプロ野球参入が決定」2位が「ライブドア、プロ野球参入の意思表明」となっています。今年は、プロ野球新規参入関連事項がどこで行われる10大ニュース調査でも上位を占めそうな感じですね。

私としましては、日経BPアンケート調査で25位に甘んじた「東西NTTが新固定電話に対抗、基本料値下げにプッシュ無料化」と、同じく日経で調査項目外となってしまった「米IBM、全PC事業を中国レノボに売却」の2つを、将来への影響度大だと考え、2大ニュースとしたいと思います。

NTTの基本料値下げについては、その伏線として下記事項が挙げられると思っています。

・光ブロードバンドサービスの普及拡大
・IP電話サービスの開始

もちろん相互接続料金の算定基準やらドライカッパー電話サービスの開始やらと色々あるのでしょうが、電話からインターネットへライフライン基盤が変わるということの現われになっていると考えています。そして、ライフラインの変化はライフスタイルの変化へと直結するのだと思います。

IBMの全PC事業売却については、ネット利用端末がPCから他のものへ変わっていく予兆だと理解しています。前々から言われていたことですが、携帯電話を代表選手に、ネット接続端末が多種多様になっていくのでしょう。言われてはいましたが、PCが主役の座から退くことを指し示す具体的な動きが初めて見えたのではないでしょうか。

後々振り返れば、新しいライフスタイル・ビジネススタイルの予兆が見えた年が2004年なのではないかと思ったりするのです。来年は、より一層具体的な話が続出するのではないかと期待しています。