頭の整理と思考のトレーニング -10ページ目

「強き意志」と「継続力」

「自分にとって仕事とは何であるのか」
「自分は何をしたいのか」
3つのバランスに配意して“今、やること”を意識する」

これまでに頭の整理をしてきたことです。
そして“今、やること”に対して取組む際に、私が自戒としている言葉として「鬼十則」を紹介させて頂きました。

目的を明確にし、短期目標を明確にし、鬼十則の精神で事にあたる。「次は?」と自問した時に頭に浮かんだ言葉は「強い意志」と「継続力」の2つです。

ところが記事原稿を書き出したところで、偶然にも下記の作文を発見してしまい、その圧倒的な力強さに打ちのめされました。既にご存知の方も多くいらっしゃるかもしれませんが、私の駄文ではなく、その作文を紹介させて頂きたいと思います。

****************************************************


「僕の夢」

愛知県西春日井郡豊山町立豊山小学校
6年2組  鈴木 一郎


僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。

そのためには、中学、高校と全国大会にでて活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は3才の時から練習を始めています。3才から7才までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中360日は、激しい練習をしています。

だから1週間中で友達と遊べる時間は5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。

そして中学、高校と活躍して高校を卒業してからプロ野球選手になれると思います。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西部ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。

僕が自信のあるのが投手か打撃です。去年の夏、僕たちは全国大会にいきました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会4試合のうちホームランを3本打ちました。

そして、全体を通した打率は、5割8分3厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは1年間負け知らずで野球ができました。

だから、この調子でこれからも頑張ります。そして、僕が一流選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待状を配って応援してもらうのも夢の一つです。

とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。


****************************************************

この小学生の大きな夢と、
現在の彼が体現し、証明している
「強き意志」と「継続力」の重要性。

胸の奥の、更に心の奥まで感じるものがありました。
 

鬼十則

「これを読むとヤル気がでる」
「いつも思い出すフレーズがある」

そんな言葉や格言はありますか?


私にとってのそんな言葉が「鬼十則」です。
「最近たるんでるなぁ」と思う時に読み返すと、背筋が伸びる想いです。今更、声高らかに言うのが恥ずかしくなる程有名なので、説明は割愛します。

「鬼十則」
1)仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
2)仕事とは、先手先手と働き掛け、受身でやるべきではない。
3)大きい仕事と取り組め。小さい仕事は己を小さくする。
4)難しい仕事をねらえ。それを成し遂げるところに進歩がある。
5)取り組んだら放すな。殺されても放すな。
6)周囲を引きずり廻せ。引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地の差が出来る。
7)計画を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と正しい努力と希望が生まれる。
8)自信を持て。自信がないから君の仕事は迫力も粘りも厚みすらもない。
9)頭は常に全回転。八方に気を配って一分の隙があってはならぬ。サービスとはそのようなものだ。
10)摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと、きみは卑屈未練になる。


貴方も少し前傾姿勢になれた気がしませんか?

3つのバランス

「したいこと」
「できること」
「すべきこと」

忙しい毎日、あるいは相反するように退屈な毎日を過ごしていると、目の前の仕事や直面している状況・環境に一喜一憂してしまうことがあると思います。「日常」に対して真剣に取り組む程に、悩んでしまうことがあると思います。

私はそうです。
そういう時には、前出の「仕事とは」にあるように自問自答してみます。
仕事とは何であるのか?自分は何をしたいのか?と。
自分にとっての「仕事」を見据えた上で、次に3つのことを考えます。

「したいこと」
中長期的視野に立ち、自分がしたいことは何であるのかを自問自答します。環境が変化しても一貫して大切にする自分の“軸”です。

「できること」
今の自分が発揮できる能力について、極力客観的に見つめてみることです。

「すべきこと」
今直面している状況・環境において、ステークホルダーが有言無言で示してくれる期待と要望に応えていくことです。

これら3つのことを踏まえて「今、やること」を明確に意識するのです。3つのバランスを時々自分自身に確認してやることで、独りよがりな自己研鑽に陥らず、自分にとっての「仕事」に向かって、現実に直面している日々を過ごすことが私はできます。

より遠くを見据えてハンドルを握った方が、車は蛇行せずに真っ直ぐ走れるものだと思います。


貴方は日々の仕事にどんな姿勢で臨んでいますか?
貴方はより遠くに視線を向けて走っていますか?

リーダーシップ

「リーダーシップを取る」
「リーダーシップの欠如」
「リーダーシップ力のある人、ない人」

リーダーシップとは何なのでしょうか?


リーダーシップ論は本当に数多く存在します。多種多様なリーダーシップと発揮の仕方が論じられています。その多くは“リーダーシップ”を分解し、いくつかの能力要件に定義することが多いのではないでしょうか。意思決定力、行動力、課題設定力、問題解決力、観察力、状況判断力、等々。そのどれもが正解なのだと思います。

私の考えるリーダーシップとは・・・。
その位置づけを、前出の「マネージメント」における記載を前提として考え、かなり大胆に言い切ってみます。

リーダーシップの本質は「人間的魅力」と「多様性の受容」である。

「人間的魅力」とは、決して完全無比のパーフェクト人間でなければいけないと言う訳ではありません。「あの人のこと、好きだなぁ」ということです(笑)。どれだけ言葉を尽くして正論を述べようとも、どれだけ率先垂範で行動しようとも、人は自分の嫌いな人については行きません。

例え幾つかの欠点があるリーダーであったとしても、好きな人であれば「あの人の言うことだから、やってみるか!」「あの人を男に(女に)しよう!」という気になるものです。だからこそ人間としての幅を広げ、自分を磨く努力をすることは、ビジネスに対する自己研鑽であり得るのだと思います。

「多様性の受容」とは、言葉の通り、色んな価値観や考えを受け入れる度量を持つということです。チームの力を結集しようとした時、メンバーには色んな人がいて当然です。様々な意見に耳を傾け“話を聴いてくれる”リーダーでなければ人は付いてこないでしょう。“聴く”という点において「コーチング」といった考え方が有益なのだと思います。

ビジネス理論のように整理された話ではございませんが、私が今まで関わってきたマネージャーで、リーダーシップのある方には、この2点が共通しておりました。また私自身もそうありたいと切望するリーダーシップのあり方です。


貴方はリーダーシップを発揮して仕事をしていますか?
貴方にとってのリーダーシップとは何ですか?

マネージメント

「マネージャーが無能だから・・・」
「うちの上司は全然マネージメントができていない!」
「プロジェクト・マネージャーがもっとしっかりしてくれないと・・・」

マネージメントとは何なのでしょうか?


良くある“中間管理職不要論”などで言われているのは、今までのマネージメントの要諦が情報の管理だという着眼点かと思います。部下の知らない情報を知っている、上位管理者の意向・指示を知っている、部下より「知っている」ことがマネージャーのマネージャー足るべきポイントだったという論説で、そういう仕事の仕方をする管理者はもはや不必要である、という話であると理解しています。

その通りだと思いますが、この場合に言われているのは“マネージャーとしての仕事の仕方”なので、マネージメントとは何であるのか?の解にはなっていません。

マネージャーの役割とは、組織目標を達成すること。
マネージメントとは、経営資源を有効に活用して“目標≦結果”という状態を生み出すこと。


私はそう思っています。管理者でもプロジェクト・マネージャーでも、どんな小さなチームであれ、“仕事”の中でリーダー役を務める場合は誰でも同じです。

メンバー(部下)、許された範囲で使えるモノ・費用、情報等々。これらの経営資源の中で育ってくれるものはメンバー(部下)という“人”だけです。だから、メンバーという経営資源を有効に活用するために、コミュニケーションの重要性やモチベーション向上の必要性や>リーダーシップの重要性が叫ばれているのだと理解しています。良く言いますよね、管理者の仕事の8割は部下育成指導である、と。

私は所謂“管理職”にあるものではございません。しかし他の人たちとある種のチームを組んで仕事をすることは数多くありますし、後輩社員をまとめていかなければならない機会も数多くあります。マネージメントへの理解は、経営者や管理者やプロジェクト・マネージャーにだけ必要なものではないと思っています。


貴方はマネージメントができていますか?
貴方は人を育てることができていますか?